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③ なぜアフリカなのか
2016年2月20日
それは、たまたま知り合いがいたから。
それだけ?と言われるかもしれませんが、それって大きな動機だと思います。結局なにごとも、きっかけは「ひととの出会い」なのではないでしょうか。
アフリカにマラウイという国があることを知ったのは大学の研究室で教授の秘書をしていた頃、マラウイ人留学生のミケカと知り合ったから。彼は他の研究室の学生でしたが、会うと人懐っこい笑顔であいさつしてくれたのがきっかけで話をするようになりました。
アフリカはフランス語が公用語の国も多いですが、マラウイは英語圏。高学歴のひとは英語を話すそうです。日本での生活には苦労していたようですが、研究者としてもとても優秀で、ひとのこころをつかむ力がありました。お父様は大臣だったというから、そういうものを受け継いでいるのかもしれません。
もともと5.0(何キロも先の小さな文字が読めるくらい)だった視力が、大学の健康診断で3.0になっていたと、あわてて眼科に行ったら、「帰国すれば戻るでしょ」と医師にまったく相手にされなかったとがっかりするなどの、アフリカあるある(!?)エピソードもありました。
なぜアメリカではなく日本に来たの?と聞くと、子どもの頃にラジオを分解したら、中の部品には全部「Made in Japan」と書かれていて、日本はいつか行ってみたいあこがれの国だったから、と言っていました。
ミケカは日本で博士号を取り、日本や米国の企業からもオファーがあったと聞きますが、祖国の発展のため帰国しました。現在マラウイ大学の教授となり、国のインフラ整備のプロジェクトにもかかわる活躍をしています。
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