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⑥ マラウイの野生マンゴーはちみつ

2016年11月10日
​在マラウイ日本大使館に、現地の日本企業を紹介してほしいと依頼すると、まず教えてくれたのはアフリカで日本の中古車を販売している会社。
現地メンバーに「どこか日本の会社を知ってる?」と聞いたときも、すぐに名前が出てきた有名な会社です。質の良い日本の中古車はアフリカでも需要が多く、マラウイでプロサッカーチームを持つほど成功しているそうです。
 
日本製品を現地で売るのとは業態が違うので、現地の製品を日本で販売しているところをお願いし、マラウイの天然はちみつを日本で販売しているオフィス五タラントの水野氏を紹介していただきました。
​調べてみると、ちょうど横浜そごう近くのマルシェで販売の予定があったので、さっそく販売所を訪ねてみました。
 
巣箱を置いておくだけで、野生のミツバチが野生のマンゴーの花からはちみつを集めてくるのだそうです。
 
おかげで貧しい村に外貨が入るようになり、子どもたちが学校に行かれるようになったとのこと。
 
やはり現地での品質管理は難しく、精製と瓶詰めは日本国内で行っているそうです。
​大学やJICAなどで、ODA事業や国際協力についての講義もするというオフィス五タラント代表の水野さんですが、ちょっと変わり者… !?というか、まあ率直な方です。
 
その頃、わたしはマラウイで造花を作れないかと考えていたので、それを話すと、「はぁ~? よくそんなバカなことを考えましたね。かれらがどれだけ不器用か知ってるんですか?」と笑われました。
 
JICAの支援事業で現地女性にお裁縫を教えている協力隊員はとても苦労しているとのこと。品質に対する認識がまったく違うそうです。
 
ミケカのことも知っている(彼は有名ですから)という水野さんによれば、ヤツを基準に考えてはいけない、彼はマラウイ人の中でも特別なのだから、と。
 
補助金を取れば1回くらいはできるかもしれないけど、そのあと続けるのは絶対ムリだからやめた方がいいときっぱりアドバイスされて、撃沈…。
 
ミケカをはじめ、現地のひとは調子がいいところがあるし、援助なれしているから、そりゃあいいことを言うでしょう。それであなたが苦労するのは目に見えてますからね、という正直な水野さんの親心でもあるわけです。
 
1,000円のはちみつを買って、すごすご帰りました。
 
色も風味も濃いマラウイはちみつは、野趣あふれる味がしました。
オフィス五タラント マンゴーはちみつ
http://www.malawi.jp/
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